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[2730] 今日も銀ぎん!/2011.10.05(水) 15:09

 『銀瓶先生で銀ぎん!』 2011年10月5日(水)

雨です。
まあ、たまにはイイもんです。

昨日、大阪府K市で、先生たちの前で落語と講演をしました。
学校で生徒たちにするのは、もうコリゴリなんですが、
大人なんで引き受けました。

小学生は、まだOKなんです。
好奇心旺盛で、集中して聴いてますから。

中学生や高校生の前ですると、気持ちが萎えるんです^^
「俺、普段はお金を取って喋ってるのになぁ」って。
そりゃまあ、ギャラはもらってるから、同じことなんですけど、
奴ら、一人ひとりは全く払ってないわけで。
だから、聴かないしね。

でも、朝鮮学校の生徒たちは、きちんと聴きます。
どこの朝鮮学校も。
日本の学校は完全に負けてる。
税金の無駄遣い。
そのへんのことは、確か、『銀瓶人語2』に書いてます。

で、昨日のK市ですが。
幼稚園から高校まで、約150人の先生が集まって下さった。
20代から50代まで幅広く。
お忙しいなか、ありがたいことです。

落語をする前に、
「生で落語を聴くのが、今回が初めてだという先生、
拍手して下さい」
とお願いすると、なんと、8割から9割の先生がパチパチパチ。

もう、ビックリしました!
日本人が日本の文化に触れたことがない。
しかも、教育現場の人たちが。

それだけ、先生たちが忙しいということなのでしょうか?
それとも、興味がないのか。
でもね、僕はコレ、ダメだと思うんです。

先生たちにも言いました。

「落語を知らないということは、きっと、歌舞伎も文楽も講談も、
能狂言も、ご覧になったことがないでしょう。
そんなことで大丈夫ですか?
日本人が海外に出たときに、外国の方から、
『日本の伝統文化について教えてくれ』
と言われても、答えられないわけです。
そんなことでいいんですか?
国際社会になるには、まず、自分の国の文化を言葉を知ること。
先生がた、お時間を見つけて、もっと文化に触れてください。
そして、子どもたちに伝えてください。
この国の素晴らしさを」

どっちが先生だかわからない^^

落語は『宿題』をしました。
まあ、ウケたかな?
ウケたでしょう。
これがウケなかったら、聴いてる先生たちに問題がある。
よっぽど、アタマが悪いんです^^

講演では、生い立ちから話して、韓国語落語に至るまでの経緯。
いつもの話です。

中学の時の先生の想い出話もしました。

今は徳島県の山奥にある小さな小学校で校長先生をされてる、
英語の違谷先生。

ずっと年賀状のやり取りをしていて、数年前、先生の学校へ行き、
子どもたちの前で落語をした。
もちろんノーギャラですよ。
いちいち書かなくていいのかもしれないけど、書きます。
お金をもらったら意味がないからね。
28年ぶりに会った先生に、やっと、ご恩返しができた。

その夜、近くの温泉に先生と一緒に入り、
初めて先生の背中を流した。
民宿に泊まり、初めて先生と酒を酌み交わした。

先生が言った。
「教師をやっていて、一番幸せに感じるのは、こういう瞬間だ。
ありがとう。来てくれて」

僕も嬉しかった。
噺家になって良かったと、心底思った。
先生と年賀状を続けていて良かったと思った。
この先生に出会えて幸せだった。
中学の時からずっと。

僕は、そんな風に、『いい先生』ばかりと出会ってる。

今は、『モンスターペアレンツ』なるものが存在し、
先生という職業が、本当に大変な時代に入った。
でも、頑張ってほしい。

ダメな先生もいるけど、一所懸命にされてる先生もいる。
どんどん、『生徒を殴れる時代』になればいいと思う。
殴られる理由があるから、殴るんです。
親が文句を言いにきたら、そうやって胸を張って言えばいい。

先生も、先生になる前に、自衛隊に1年くらい入って、
いろいろ学べばいいのにね。
そして、見るからに怖い先生になって。
生徒をビビらせないとダメですよ。

体罰!大歓迎!

また、映画『アジョシ』を観ました。
ウォンビンみたいな先生がいたら、みんな言うこと聞くだろう^^

では、今日も銀ぎん!^^