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[1601] 今日も銀ぎん!/2009.08.24(月) 16:30

 『不安定を楽しむで銀ぎん!』 2009年8月24日(月)

皆さん、お久しぶりです。
久々に書くから、ちょっと長いですよ^^

さっき、感動の涙を流しました。
何にって?
高校野球ですよ〜。
中京大中京と日本文理の決勝戦、ホントに素晴らしかった!

昼間、武庫川の河川敷でボーッとして帰ってきて、
テレビをつけたらすでに7回裏。
中京が大差をつけていたんで、「これは決まりやな」と思い、
シャワーを浴びました。
シャワーから出て、干してた着物を畳んでいると、ついに最終回。
10−4で中京のリード。
最後はしっかり見届けようと、着物を畳むのを中断しテレビの前へ。

簡単にツーアウトになり、「もう終わりやなぁ」と思っていたら、
そこから日本文理が驚異のというか神憑り的な粘り。
ジワジワと追い上げていくやないですか。
「何かあるぞ〜」と予感しました。

実は僕、数年前の早稲田実業と駒大苫小牧の決勝戦、
あの、斎藤くんとマーくんの投げ合いで延長15回までいったアレ、
あの試合のまだ6回くらいの時点で、
「これは15回までいくぞ」と予言してたんです。
ウソやと思うんやったら、ウチの息子に聞いて下さい^^

さて、今日の決勝の話に戻りますが。
日本文理が2点返して、まだ中京が4点リードしていても、
中京の方が苦しんでるのが画面を通して伝わってきましたね〜。
球場全体の雰囲気が日本文理に味方してるような。
あとワンアウトで勝ちのに、その一つのアウトがなかなか取れない。
「野球はツーアウトから」とは、よく言ったものです。

あれよあれよという間に、1点差まで詰め寄った時には大興奮!
最後のバッターもいい当たりでしたが、惜しくもサードライナー。
10−9という壮絶な試合で、見事、中京大中京の優勝。

両チームが整列して一礼した後、各選手が抱き合ってましたね。
あれに弱いんです。
特にエース同士が笑顔で背中を叩き合い言葉を交わしてたのが。
涙をポロポロとこぼしながら、テレビに向かって拍手してました。

優勝した中京はもちろんのこと、敗れた日本文理も、
胸を張って故郷へ帰れますよね。
いや、甲子園に出たチーム全てですよ。
高校野球から元気をもらいました^^

今月は、わりと仕事が少なかったんで、ボーッとしてました。
でも最初は、何もせずにボーッとすることが怖かったんです。
「仕事がなくても常に何かをしている」というのが基本でしたから。
「何もせずボーッとしている=なまけている」となって不安を感じ、
「何もしない」あるいは「できない」自分に対して腹が立ったりして。

「ほんなら、ゴジャゴジャ言わずにやれよ!」てなもんですが、
これがそうもいかない。

いろんな人から言われました。
「ボーッとすることを楽しみなさい。今はそれが必要」てなことを。
そうなったら開き直って、かなりボーッとしました。
いいもんですね、ボーッとするって^^

だんだんパワーが戻ってきました。
肉体的にも気持ちの上でも。

だからなのか、昨日、そごう劇場で催した『銀瓶・春菜 二人会』、
久々に自分が燃焼できた感じがしたんです。
デキが良いか悪いか、それは知りませんよ^^
それは、お客様が決めて下さること。
それよりも、自分が躍動できたということが嬉しかったんです。

対談での春菜くんの話も僕にとって良かったです。
子供の頃、お父様である、先代・春蝶師匠がこう言ったとか。

「この世界はサーフィンと同じや。サーフィンは波に乗らなイカン。
波に乗るんやが、波はいつも同じ波ではない。不安定や。
その、不安定を楽しむという感覚が必要なんや」

舞台の上でこれを聴いて、今の自分にピッタリだと思いました。
不安定を楽しむ。
いいですね〜^^

季節はもう秋です。
いい秋にしたいです。
もちろん、皆さんにとりましても、素晴らしい季節でありますように。

では、今日も明日も銀ぎん!^^