笑福亭銀瓶さんの 出演情報を保存しております。

□「笑福亭銀瓶の出演情報」に もどる

「出演情報」を検索

archive

[1504] 今日も銀ぎん!/2009.06.02(火) 10:40

 『韓国リポート・ラストで銀ぎん!』 2009年6月2日(火)

少しずつ回復してきましたが、まだ本調子ではありません。
もう少しかかりそうです。
「元気だ」というのはホントにありがたいことですね^^

韓国公演ですが^^

5月25日(月)、午後3時から釜山の釜慶大学校で公演。
こちらは日本語教育にかなり力を入れているようでして、
多くの学生が日本語を話せます。
また、日本語を教えていらっしゃる日本人の先生が、
たまたま落語が好きな方で、授業に落語を使うこともあるとか^^

釜山総領事館や大学の宣伝が行き届いていたので、
他の大学やかなり離れた町からも多くの人々が来られ、
400人のホールに500人も入ってギュウギュウ!
熱気と照明で暑かったです。

韓国語で「犬の目」、日本語で「手水廻し」を演じたんですが、
どちらの言葉でもいい反応でした。
最後は、学生さんを数人舞台に上げて、簡単な落語教室。
うどんを食べる仕草や小噺など。
これがまた盛り上がったんです^^

夜は釜山総領事ご夫妻や大学の先生方と一緒に食事。
海の幸に舌鼓を打ちました^^

26日(火)、午前10時過ぎに釜山空港を出て済州へ。
飛んで少ししたら、もう着陸です^^
済州は空気がカラッとしていて、水も食べ物も美味しいです。
済州総領事館の方々が空港までお迎えに来てくれていて、
一度ホテルに荷物を預け、必要なものだけ持って済州大学校へ。

午後5時から公演開始。
こちらのホールは落語にちょうどいい大きさでした。
250人くらいのキャパでしょうか。
学生以外の一般の方々も来られ、ほぼ満席。
済州総領事館から金屏風が届き、いい高座に。

韓国語で「犬の目」、日本語では「宿題」をしました。
「宿題」は数字も多くて複雑な噺なんですが、
日本でやるのと同じようにウケました。

終演後、日本語科の先生(韓国人)が僕に言ったんです。
「やはり、落語は日本語で聴くのがいいですね〜」。
韓国人がそう言うのが面白いでしょ^^

終演後、済州総領事ご夫妻も来られ、関係者の皆さんとゴハン。
ワイワイと盛り上がりました^^

27日(水)、お昼前に済州外国語高校に到着。
こちらは、かなりのエリート校だそうです。
高校での公演は初めてなので、ワクワクしました。

舞台の準備をした後、学校内の食堂へ。
全寮制の高校なので、みんな学食で食べるんです。
久々に感じた学食の空気。
美味しかった〜^^

食事をしながら日本語科の先生と話をしてビックリ!
英語、日本語、中国語、スペイン語と、もう一つあったでしょうか、
とにかく、3年間でいくつかの語学を勉強するんですが、
その勉強時間がスゴイんです。
夕方まで普通に授業をして、夕食の後、7時から9時まで授業。
それから深夜0時まで自習するとのこと。
もちろん先生も一緒に。

海外で通用する人材を作ってるんですねぇ。
生徒たちの勉強時間が長いからか、メガネをかけた子が多い^^

午後2時、公演開始。
全校生徒が入るのは無理なので、日本語がわかる子を中心に、
170人ほど集まりました。
韓国語で「時うどん」と「犬の目」を演じ、その後、
それぞれの一部分を日本語で披露。

韓国の若者は純粋というか素直な反応です。
「犬の目」で「その皿の中にキミの目玉をくり抜く」と言うと、
客席から「エ〜ッ!?」という驚きの声が漏れます。
「こうなったら、あの犬の目を使おう」と言うと、
またまた「エ〜ッ!?」。
でも、「ヌネヌン ヌン(目には目を)」で、ドカ〜ン!^^

最後は生徒を二人舞台に上げて、仕草と小噺教室。
僕のピンクの羽織を着せてあげると、他の生徒も大喜び。
勉強ばかりしてるから、こういうことは苦手かなと思いましたが、
なんのなんの、二人ともいいノリなんです。
大いに盛り上がって、最後の公演を締めくくりました。

今まで大学を中心に公演をしましたが、これから先、
高校、中学、小学校でもやりたいなぁ、いや、できるなと実感。
「落語」という日本の誇るべき文化を、そして、
「らくご」という言葉を韓国に広めていけるのではと思いました。

「日本にはこんなに面白い芸があるんだ」と、
多くの韓国人に知ってほしい。

最後の夜は、僕の韓国公演に最初からお手伝い頂いてるTさん、
そして、松竹芸能のTマネージャと3人だけで打ち上げ。
「部隊チゲ(プデチゲ)」と「ポッサム」をお腹イッパイ食べました^^
部隊チゲ、初めて食べましたが、これはハマります。
今度も必ず!

てなわけで、6回目の韓国公演も多くの方々のご協力のお蔭で、
各地で大いに喜んで頂けました。
そして、また新たな出会いが生まれました。
韓国人とも、日本人とも。

日本に興味を持ってる韓国人、日本のことが好きな韓国人、
そんな人たちがたくさんいます。
そして、韓国で頑張っていらっしゃる日本人もたくさんいます。
日韓両国は、政治的にギクシャクすることが多いし、
「反日」「嫌韓」という言葉を耳にすることもありますが、
その逆の世界や空気が明らかに存在するということを、
僕は毎回この目で見て、体で感じています。

もっともっと、続けていかなければ。
もっともっと、向上しなければ。
全てにおいて。

「落語」に感謝する一週間でした^^

長文にお付き合い頂き、ありがとうございます。
カムサハムニダ!

では、今日も銀ぎん!^^