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[1074] 今日も銀ぎん!/2008.09.29(月) 17:10

 『師匠の飛び入りで銀ぎん!』 2008年9月29日(月)

朝から冷たい雨が降る、なんか寂しい雰囲気の一日ですね。
つい先日まで「暑い、アツイ」を連発してたのに。

今日はそんな中、一人で淡路島まで行って来ました^^
来年2月21日(土)昼間、洲本市で桂つく枝さんと僕の
二人会があるので、その会場下見です。
主催者の方々と一緒に、どんな備品があるのか調べ、
「ここにこれを置いて高座にしましょう」
「イスはこの辺りから並べましょう」
などなど、楽しくワイワイ。

落語会って、手作りの楽しみがあるんです^^
詳細が決まれば、ここに書きますから、淡路島の皆さん、
ぜひお越し下さいませ^^

昨日は、甲子園球場近くで「じーらぶ寄席」。
早くも8回目。
みんなすっかり手際が良くなり、あっという間に準備完了。
夕方5時開演。
大入りの40人。
もちろん、客席には「世界の盗塁王」福本豊さんの姿も。

まずは、僕の「お忘れ物承り所」。
続いて、瓶成くんの「くっしゃみ講釈」。
ネタおろしということで気合いが入ってました。

「じーらぶ寄席」は、ショットバーが会場ということもあって、
舞台の真後ろが楽屋。
公演中は外に出られません。
瓶成くんがマクラをしゃべってる間、着物を脱いで、
長襦袢でくつろいでました。
この後、仲入りを挟んで、トリで僕は「花筏」をするつもりでした。

すると、僕の携帯が光ったんです。
もちろん、音もバイブの消してますよ^^
液晶の画面には「師匠」の二文字が。
なんと、ウチの師匠から電話。
出ないわけにはいきません。

小声で、「おはようございます」。
「おぅ。オレいま、甲子園球場の近くまで来てるんやけどなぁ、
そこ、どこや?」
「えっ!?師匠、来てくれはるんですか?」
「そうや」
「出てくれはるんですか?」
「そうや。どない行ったらええねん」
「甲子園球場のすぐ西の道を真っ直ぐ南に来て下さい」
「えっ!?どこや?まあ、行ってみるわ」

嬉しいことに、師匠が飛び入り出演。
師匠と福本豊さんは仲良しのため、以前からこの落語会のことを
気にかけて下さってたんです。

瓶成くんのマクラを聴きながら、僕は思いました。
「絶対に師匠、場所がわからへんやろな」
僕は決心しました。
「外に出よう!」

瓶成くんが「くっしゃみ講釈」に入ってしまったら出られません。
マクラの間に出なければ。
マクラで客席から「ワァ〜ッ」と笑い声が上がったのをきっかけに、
上手の幕を開け、白い長襦袢のまま客席へ。

お客さんは驚いた様子。
瓶成くんも高座から「お兄さん、どうしたんですか!?」。
しかし、そこで、「師匠が来はるから迎えに行く」とは言えません。
サプライズですから。

「ちょっと出ないといけないことになったんや。スマン」
「なんなんですか?」
「いや…、とにかく皆さん、瓶成の落語でお楽しみ下さい」

店を出て外へ。
すると、師匠から電話が。
「ひょっとして、中華料理の龍園の近くか?」
「あぁ、そうですわ」
「ほんなら初めから、そない言うてくれたらええねん」

しばらくして、師匠と合流。
瓶成くんが落語をしているので、店の前で二人で待機。
瓶成くんの「くっしゃみ講釈」が終わり、仲入り。
師匠と二人でスーッと店内に入り、厨房を通って楽屋へ。
何人かのお客様は気づいてました。

狭い楽屋で着替えて頂き、準備OK。
出囃子が鳴り、師匠が高座へ上がると、客席からどよめきが。
そら、ビックリしますわね。
ほとんどの方が、僕が出ると思ってるんですから^^

師匠は、自作の「オールウェイズ〜お母ちゃんの笑顔〜」を
マクラも含めて約40分、たっぷりと。
お客様も大喜びでした。
でも、こんなこと、いつもいつもないですよ^^

打ち上げでは、師匠と福本豊さんの話で大盛り上がり。
そこへ、途中から、福本さんと共に「阪急黄金時代」を築いた、
不動の3番バッター、加藤英司さんが合流。
テレビで撮りたいような会話の連続で、贅沢な打ち上げに^^

師匠の飛び入り出演、また、忘れた頃にあるかも^^

明日は、繁昌亭で午後7時から、瓶成くんの落語会です。
僕がゲストで二席します。
当日券、ありますよ〜^^
お待ちしてます。

では、明日も銀ぎん!^^