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[1027] 今日も銀ぎん!/2008.08.18(月) 09:11

 『甲子園で銀ぎん!』 2008年8月18日(月)

昨夜遅くに近所のコンビニに行ったら、とても涼しかったです。
少しずつ秋に近づいてますね。
でも、日中はまだまだ猛暑のようですが。

昨日、中学2年生の息子と甲子園に行きました。
準決勝・第2試合、大阪桐蔭VS横浜だけ見たんです。
外野席・左中間の最上段で。
そこしか空いてませんでした。
ギッシリ超満員!

今年の高校野球は面白いですもんね^^
とにかく、打撃戦が多い。
5点差なんかホントにわかりません。
常葉菊川と智弁和歌山の試合も10点差あったのに、
結局は智弁和歌山が3点差まで追い上げましたしね。
その常葉菊川も倉敷商業との試合では大逆転でした。

昨日の試合、横浜が9−4で負けましたが、
何か一つ違ってれば、どう転んだかわかりませんよ。

第1試合の常葉菊川VS浦添商業もそうです。
6回表、浦添商業・伊波くんが打ったセンターへ抜けそうな
痛烈な打球を常葉のセカンド・町田くんがダイビングキャッチし、
そのままダブルプレー。
町田くんがもう少し左にいたら、完全に抜けてましたね。
そしたら、どうなってたかわかりません。

まあ、それが勝負のアヤというものですが。

浦添商業の伊波くん、いいツラ構えしてますねぇ。
ああいう選手、好きです。

大阪桐蔭VS横浜では、9回表に大阪桐蔭の4番・萩原くんが、
右中間に見事な2ランホームランを打ちました。

2アウトでランナーが二塁、横浜が3点負けている場面。
横浜のエース・土屋くん、かなりの疲労もあってか、
萩原くんに対して2球ボールが続いたんです。

僕は息子に、「ここは勝負せずに歩かすべきや」と言いました。
もう、1点もやれない場面。
3点差なら、9回裏の攻撃でなんとかできる。
しかし、4点はツライ。

僕は横浜の渡辺監督に敬遠の指示を出してほしかった。
土屋くんが投げた3球目、ボールが手から離れた瞬間、
僕は最上段の席で呟いた。
「アカンて」
次の瞬間、乾いた音とともに白球が糸を引いて飛んでいった。
そして、スタンドで跳ねた。

打った萩原を褒めるべきですが、それでも、
このホームランは防げたはず。

僕は、高校野球においては、「してもいい敬遠」と、
「してはいけない敬遠」があると思う。

10年以上前、今はヤンキースで活躍(?)している、
星稜・松井に対して、明徳が全打席敬遠して物議を醸した。
ランナーがいなくても敬遠した。
そんなアホな。
でも、勝負に徹すれば、それもアリとも言える。

萩原くんがダイヤモンドを駆け回っているのを見ながら、
「お父さんが監督やったら、敬遠させたな」と、息子に言った。

でも、ホントのところ、それができただろうか。
一人で投げ抜いてきたエースが、相手の4番と対決する。
投手は勝負したいに決まっている。

僕も、草野球ですが、ずっとピッチャーをやってきました。
敬遠なんかしたいわけがない。
一度だけ、大きな大会の準決勝で敬遠したことがあります。
1点差で勝ってる最終回、1アウト2塁。
相手は4番。
その試合、それまで抑えてましたが、力関係を考えて、
そして、「優勝したい」という気持ちから、自分で敬遠を選んだ。

僕がウエストボールを投げると、バッターがこう言った。
「なんでやねん!勝負せえや!」
勝負したかったけど、腹の中で言い返した。
「うるさいわ。アホ」

その試合、後続を抑え勝利し、大会にも優勝した。
僕の選択は間違ってなかった。

渡辺監督も一瞬、「敬遠」の二文字が頭をよぎったと思う。
もし、会えることがあれば、聞いてみたい。

試合終了のサイレンが鳴り、両チームの選手が握手する姿が、
僕は一番好きだ。
この瞬間、敵も味方もなくなる。
これを見るために試合を観戦しているようなもの。

今日は、今年最後のそのシーンが見られる。
思いっきりやってくれ!

では、今日も銀ぎん!^^