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[639] 今日も銀ぎん!/2008.01.13(日) 22:50

 『誰やったかなぁ?で銀ぎん!』 2008年1月13日(日)

無事に2008年最初の高座を終えました。
新鮮でしたね〜^^

阪急・園田駅の近くで行われた『猪名川寄席』。

今日の僕の演目は、「お忘れ物承り所」。
桂三枝師匠から頂いたネタです。
約2か月ぶりにするもんですから、
午前中に近所の公園に行き、歩きながらブツブツ。
忘れてないもんですねぇ。
当たり前やっちゅうねん!

そろそろ家を出ようかと準備をしてますと、
ウチの嫁はんが、「本がない〜。本がない〜」と、
家の中をウロウロ。
聞けば、お友達から借りた本をどこにしまったのか、
忘れてしまったそうで。

あちらこちら探して、やっと出てきました。
本のタイトルを見ると、「頭のよくなる栄養事典」。
頭、よくなってないやん!

しかし、「これは今日のマクラに使えるなぁ」とニンマリ^^
なんせ、「お忘れ物承り所」ですから。

12時半に会場に入り、準備をして、もうすぐ開演という時、
楽屋に二人のお客様が来られました。
僕と年齢が近そうな男性と、そのお母さんらしき女性です。
男性が僕の顔を見るなり、「銀瓶さん、どうも〜^^」と笑顔。

僕も「どうも〜^^」と答えたんですが、心の中では、
「え〜っ?誰やぁ?この人」。

見覚えはあるんです。
確かに会ってるはずなんです。
でも、名前が出てこない。
あるでしょ、こんな時って。

でも、ついさっき、「どうも〜^^」と言ってるだけに、
今さら、「すんません。どなたでしたっけ?」とも言えず、
わからないまま会話しました。

「いや〜、銀瓶さん、お久しぶりです」
「ホンマですねぇ。久しぶりです」
「僕のこと覚えてくれてます?」
「覚えてますがなぁ。よう来てくれはりましたなぁ」
「今日の会のことはねぇ、ウチのおふくろから聞いたんですよ」
「そうですかぁ。お母さん、ありがとうございます」
「いやぁ、伊丹のホテルで働いてる時には、銀瓶さんには、
ホンマにお世話になりました〜」

ここでやっと、思い出すきっかけが出てきました。
「伊丹のホテル」

そういえば、10年以上前、伊丹の某ホテルで度々、
イベントの司会などをさせてもらってたんです。
その時、そのホテルのスタッフの皆さんと仲良くしてて、
そのリーダー格の人と当時は連絡を取ってました。

心の中で、「そうや!あの人や」。
でも、名前が出てきません。

「いやぁ、あの時はお世話になりました。楽しかったですね〜。
それで、今もあのホテルにお勤めですか?」
「いえ、今は違う仕事をしてましてねぇ」

と言いながら、その人が名刺を出したんです。
見ると、Hさんでした。

「いやぁ〜!Hさん!メッチャ久しぶりですやん!^^」
「銀瓶さん、僕のこと覚えてなかったでしょ」
「すんません。名前を忘れてました^^」
「ハハハ〜^^」

「これもマクラで使えるなぁ」と。

ということで、客席にHさんがいるまま、この話をしました。
ギッシリ超満員の会場で思い切りやれましたね〜。

ウチの師匠が日頃よく言います。
「マクラはその日にあったことをしゃべるのがいい」と。
ホントにそうですね。
話自体が新鮮ですから。
そして、ホントのことですから。

本の場所を忘れた嫁はんと、落語会にお越し頂いたうえに、
楽屋まで顔を出して下さったHさんに感謝^^
そうじゃないと、ネタは生まれませんからね。

終演後は、近くのお寿司屋さんに行き、寄せ鍋で打ち上げ。
僕は、「家でカキ鍋」と、家族と約束してましたから、
途中で失礼しまして、帰宅。

しかし、カキは鍋には入れずに、殻付きのまま皿に並べ、
ラップをしてレンジでチン!
1個につき1分でいいんです。
10個なら10分。
そうすると、勝手にカキの殻が開きます。

身を取りだすとプリップリッ!
相生のカキは、熱を加えてもあまり小さくなりません。
味付けも何もせず、そのまま口の中へ。
ちょうどいい塩味です。
ビールとよく合いましたねぇ。

というわけで、今日も楽しく、美味しく過ごしたのでした〜^^

では、明日も銀ぎん!^^