『お江戸で銀ぎん!』 2008年1月28日(月)
お蔭様で、久々の東京での落語会、
『銀瓶の日本橋亭でぎんぎん!』、昨日、無事に?^^
まあ、なんとか終えました。
「宿題」「寝床」「立ち切れ線香」。
三席したのも久しぶりでして、心地よい疲労感。
マネージャーは受付とビデオ撮影を担当し、
噺家は僕とゲストの桂つく枝くんの二人しかいないため、
舞台裏は大忙し^^
「立ち切れ線香」の最中、客席から、チャリ〜ンという音が。
どうやら、お客様のお一人が小銭を床に落とした模様。
「おいおい」と思いながらも、続けるしかありません。
しばらくすると、またしても、チャリチャリ〜ン!
同じ人がまた落としたんですね。
今度は流石に、他のお客様も音のした方向を見てました。
「アッチャ〜」と思いながらも、途中でやめられません。
小銭のせいにはしたくないけど、
緊張の糸がプツンと切れたのは、確かでした。
このことをここに書こうかどうか迷いましたが、書きました。
それは、皆さんに「落語というのはとても弱い芸」だということを
わかってほしいからです。
もちろん、落語には「強さ」もあります。
しかしそれは、万全の状態が整って、
演者がその力をフルに発揮するからです。
「立ち切れ線香」のような静かな噺だけでなく、
どんな噺でも、携帯電話の音、ビニール袋のガサガサ音、
ちょっとしたことで他のお客様の想像をかき消します。
僕も、まだまだ未熟ながらも高座で一所懸命やってます。
力のある大御所も、駆け出しの若手も、
噺家はみんなそうです。
落語会に来られるなら、落語を愛してほしいです。
ですから、これを読んだ方々にお願いです。
落語会に限らず、映画、お芝居などなんでも、
開演前には携帯の音やバイブがしないよう、確認して下さい。
それが、お互いのためなんです。
ヨロシクお願いします^^
では、今日も銀ぎん!^^