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[2174] 今日も銀ぎん!/2010.10.22(金) 11:20

 『ボヤキで銀ぎん!』 2010年10月22日(金)

快晴続きです。
日本はどうですか?
このホテル、NHKが入らないので日本のことが分かりません。
他のホテルではちゃんと見られるんですがね〜。
「ノーブルホテル」、あまりお勧めしません^^

星野さんが楽天の監督になられるそうな。
またノムさんにやってほしいけどなぁ。

さて、18日(月)は戸高さんと一緒にKTXに乗って光州へ。
3時間かかりますが、特別席(グリーン車)なので楽です。
50,300ウォンですから、5000円しません。
韓国は交通手段は特に安いですね。

KTXに乗る度に、日本の新幹線の素晴らしさを痛感します。
新幹線は、車両とホームの間に段差がないでしょ。
KTXは階段になってます。
重い荷物があると大変です。
まあ、他の国の列車もそうなのでしょうが。
ですから、日本のモノがスゴすぎるんですね。
日本に慣れているから、外国へ行くと不便に感じる。

昼過ぎに光州に到着。
全南大学校・日本語科の女性教授、金教授がお迎えに。
2007年に公演して以来、2度目です。
再会を喜びました。

ますは、お昼ごはん。
光州が位置する全羅道は、
韓国で最も料理が美味しいと言われています。
その通り、タラのチゲが最高に美味かった!

その後、向かったのが、光州市視聴者メディアセンター。
大東文化財団という、文化交流に積極的な社会団体が、
ここのホールを使って、僕の公演を行います。
何でも、僕が文化交流使として来るというので、
公演先として名乗りを上げてくれたそうです。

「光州市視聴者メディアセンター」というから期待して行ってみると、
確かに建物は立派なんですが、ホールが何やらガラ〜ン。
軽い高さ50センチほどのステージがある、
その上に高さ30センチほどのテーブルが二つ。
どうやら、これを高座にしろということですが、低すぎます。

ステージから約7〜8メートル離れた所から、
固定のイスが100ほど、軽い傾斜で並んでいます。
高座と離れ過ぎています。

日本からマネージャーが、写真などを添付して、
高座の作り方をメールで送ってますが、
うまくいかないことが多い。
無理もありません。
落語を知らないのですから。

日本語ができる金教授を通訳に、
「もっと高いテーブルはないですか?」と聞くと、
大東文化財団の兄ちゃん(どうやら彼が今日のリーダー)が、
「ないです」と言う。
戸高さんが探すと、すぐに見つかりました。
「あるやないかい」。

客席と高座の間に距離があるので、
その空間にパイプイスを並べたい。
「このイスはもっとたくさんないですか?」と聞くと、
「ないです」と言う。

仕方がないから、高座をステージから降ろし、もっと前に置き、
「ここに照明を合わせて下さい」と頼むと、
「できない」と答える。

思わず日本語で「でけへんばっかり言うな!ボケ!」と、
文化交流使らしからぬ言葉で叫び、
金教授をオロオロさせてしまいました。
こんな時に韓国語で文句を言えるようになりたいですね〜。

リーダーの兄ちゃんが言いました。
「客席の前の空いてる所にカメラを3台置いて、撮影し、
ケーブルテレビで放送します。ですから、ここにイスは置けない」。
撮影のことなど聞いてません。

「僕は撮影のために落語をやるのではない。
お客さんのためにやるんです。
撮影したかったら、邪魔にならないよう、一番後ろから撮ってくれ」。
これを金教授に通訳してもらいました。

こういう時が一番疲れます。

結局、探せばイスもたくさんあり(言うてることがムチャクチャや!)、
元のステージの上に高座を置き、なんとか完成。
「100人ほど来る」と聞いていたので、まあ、形にはなるかなと、
開演を待っておりました。

ところが、いざ始まってみると、50人も入っていません。
おまけに途中で子供たちが入ってくるわ、
大東文化財団のオッサンらしき奴らが何度も出たり入ったり、
「アイゴ〜!イノム ケーセッキヤ〜!」
(汚い言葉なので翻訳できません^^)
と怒鳴りたくなりました。

あとで聞いたら、大東文化財団は他の行事で忙しかったとのこと。

ほんなら、公演先として名乗りを上げるな〜!^^

ホントにねぇ、韓国でやってると、
楽しいこと、嬉しいこともたくさんあるけど、
腹立つこと、ムカつくことも山ほどあります。

お蔭で、またタバコを吸いだしました。
日本よりウンと安いです。
一箱、2,500ウォンですから、200円ちょっと?

ボヤいてたら、長い文章になりましたわ〜^^
とりあえず、このへんで。

では、今日も銀ぎん!^^