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[740] 今日も銀ぎん!/2008.03.28(金) 08:27

 『20周年で銀ぎん!』 2008年3月28日(金)

東京に来て、早くも四週間。
落語をせずに、四週間。

昨日は、稽古前にキャスト全員の衣裳合わせがありました。
一場から六場まで、用意された衣裳に着替えてチェックを受けるんです。

僕が演じる長谷川はクラブ支配人なんですが、まあ、そんな格好があったり、そうかと思うと、ちょっとアイビー崩れのとか、昔の漫才師っぽいスーツとか。

「焼肉ドラゴン」は、大阪で万博があった、1970年前後のお話なんです。
ですから、今のファッションと比べると全体的にダボッとした感じですかね。
今は、スーツなんかでも細みが主流じゃないですか。

ただ、女性のファッションは今よりも色使いが派手な感じがしましたね。
スタッフがいろいろ調べて、調達してくるんです。
スゴイですよ、ホンマ。

全員が並ぶと、そこはまさに「昭和」。

ヘアスタイルも変わります。
僕は「七三分け」を命じられました。
そんなに長くないのに大丈夫かなぁと心配しましたが、ヘアメイクさんが巧くやってくれました。
舞台が終わるまで髪は切らないので、本番ではもう少しサマになってるでしょう。

話は変わりますが、僕は、1988年3月28日、師匠・笑福亭鶴瓶に入門しました。
ですから、今日で噺家になって丸20年。

人生の半分を「笑福亭銀瓶」で生きています。
これから先は、それが増える一方です。
破門になったら無理ですが。

僕が入った時、ウチの師匠が16年、南光師匠の代で18年。
今の僕より若かったんですが、すでに貫禄はありましたねぇ。
まあ、僕になさ過ぎるということで。

ここまで、曲がりなりにも何とかやってこれたのは、師匠ご夫妻はもちろんのこと、多くの噺家仲間、家族、そして、応援して下さっている皆さんのお蔭です。
ありがとうございます!

弟子入りした最初の日のことは、正直、ほとんど覚えていません。
ただ、在日三世である僕に師匠が掛けて下さったこの言葉は、今でも頭に焼き付いてます。

「今日からお前は、日本人でも韓国人でもない。芸人や」

いつになれば「真の芸人」「本物の噺家」になれるのか。
今日から、新たなスタートです!

では、今日も銀ぎん!(^^)